ブッダのことば(3月)
©Matsumoto Eiichi
ブッダの教えた実践倫理の基本は、「五戒」にある。
不殺生、不偸盗、不淫、不妄語、不飲酒である。
「戒」とは原語でシーラといい、本人が主体的に選び取る思想と行動である。
出家修行者も、在家信者も、自らの立場から真摯に反省し、行動する。
だから戒に反しても罰則はない。
これに対して「律(ヴィナヤ)」は教団を統制するルールであり、違反者は罰を受けた。
見るがいい 人は自分でないものを自分だと思い
執着している それが真理だと思っている
『スッタニパータ』756
更新日:2022.03.01