ブッダのことば(12月)
©Matsumoto Eiichi
大乗仏教においては、縁起と空は同義語である。
したがって坂の本質は何かと聞かれたら、縁起、空、という言葉で示される。それはあるがままの「存在の事実」であり、その存在の働きである、としか言えない。
「空」においては、理論的にも、実践的にも、私たちが通常の思考や言葉の表現に「こだわる」ことを嫌い、言葉の背景にある真実こそを見ることを勧めるのである。
「空」という真実のありようには、人間を含む万物が包み込まれている。さらにすべては縁起によって限りなくかかわりあっている。
修行者たちよ お前たちに告げよう
すべての事象は過ぎ去っていくものだ
だから 怠ることなく 修行を完成させなさい
『大パリニッバーナ経』12
更新日:2022.12.01