ブッダのことば(11月)
©Matsumoto Eiichi
人間の思考とは、(どこから見たら)という視座の差により答えは異なる。
上り坂、下り坂という実体が有るわけではない。
名前や言葉に関わらず、道が斜めになっている事実こそ見たほうがいい。
そして斜めになっているその坂は「縁起」によって常に変化している。
「縁起している」というほうが端的かもしれない。
この場合の縁起とは、「因縁」と同じで、何らかの原因(因)があり、それを助ける諸条件(縁)があって、坂は、今ここに、こうした状態にあるのだ。
何物も自分のものでない こう知るのが智慧であり
苦しみから離れ 清らかになる道である
『ダンマパダ』27911
更新日:2022.11.02