ブッダのことば(5月)
©Matsumoto Eiichi
西暦前後ごろ、インドの仏教は新しい局面を迎える。
新たに生じてきた宗教改革、大乗仏教運動である。
誰でも成仏できること、自分の悟りばかりでなく、利他行の請願をあげることができ る。
大乗仏教の信仰者は自らを「悟り(菩 提)を求める者」の意味で、「菩薩」と呼んだ。
出家者のみに限られていたさとりが、「誰でもの悟り」として開放され、新たに信仰に入ったものが、自らを菩薩と呼びえたことは、新鮮な喜びを抱かせたに違いない。
自分が大切なら 悪い行いをするな
悪を行って 幸せを得ることは難しい
『ウダーナヴァルガ』5-13
更新日:2022.05.02