導かれたodissiへの旅——花の宮祐三子インド留学記⑧
インド・スイスでの15年に渡る海外生活を経て日本に帰り、少しずつ、レッスンやご奉納、公演を始めるようになっていく。
ダンスヴィレッジ時代の友達が来日して我が家に泊まり、一緒に踊ったりもした。
名古屋 西村和子先生のヨガ公演にて
dance village時代の友達Sindhuと共に大阪・住吉大社にてご奉納
そして、最初の投稿に書いた、1986年初めて観たケルチャラン・グルジとのodissi公演で、私にodissiの種を授けて下さったクムクム先生を訪ねてデリーに出向く機会にも恵まれていく。
クムクム先生は、ケルチャラン・グルジの古くからの緩やかで優雅なスタイルを残していらっしゃる貴重な存在。また、毎日の生活でもずっとサリーを着続けていらっしゃるのも、「天然記念物」だとインドの友人からも言われるらしい。
クムクム先生は、かつて旦那樣のアショカさんのお仕事の赴任で、日本に滞在されていた。そして、日本にオディッシーの種を撒かれた大切な先生。残念ながら、私は、その頃には先生から習うことはなかったのだが、このように巡りめぐって教わることができ、とてもありがたいことだと感じている。
kumkum lal先生 in ダイニングホール
サンスクリット語にも長け、とても穏やかな気質のクムクム先生。
手作りのお料理と共に、ユーモアたっぷりな伴侶のアショカさん共々、たくさんのゲストが絶えない中、いつも温かく迎えてくださるのだ。。。
このように大いなる存在の流れに導かれるようにして、odissiに出会い、しばらく離れたと思っては、再開。その後も人生のいろんな波と共に、螺旋を描いて歩んでいる。
日本では、たくさんの寺社でご奉納舞もさせていただき、バレリーナ以外に、巫女になりたかった、幼い頃の夢が、odissi dancer という形で少しは果たされてきたかもしれない。
七面山敬慎院にてご奉納
昨年2022年は日印国交樹立70周年という記念すべき年だった。在大阪・神戸インド総領事館のニキレーシュ・ギリ総領事のご縁からオリッサ(オディッシャ)州の最も大きな舞台、Rabindra Mandapにてガジェンドラ・パンダ・グルジ主催のフェスティバルでも踊らせて頂いたり、福岡の南蔵院にてodissiの先輩サキーナ彩子さん達と共に、邦楽アーティストを招いた日印文化交流フェスティバルを行ったりもした。
Guru Debaprasad Award Festival 2022 in ブバネーシュワルにて
福岡・南蔵院
日印文化交流フェスティバル 不動明王の祈り〜副住職さまの御真言と共に
1970年の大阪万博インド館で初めてインドカレー&ナンを食べ、その異様な味と匂いに何だこりゃ!、、、そして20歳で初めて渡ったインド。
大阪万博EXPO’70スタンプ帳
スイス館とインド館 奇遇にも同じ日に来館していた!
さぁ、今後、神様は、どのように私をお導き下さるのかは、まるでわからない。身を任せるのみだ。
しかし、私の人生の宝物。。。
人生の節目の時期であるいま、このようなサイトで、これまでの歩みを振り返り、綴らせて頂いたことに、そして、今のように通信事情が良くなかった時代、ろくに連絡も取らず、凧の糸が切れたように飛んで行ってしまった私を、紆余曲折はありながらも、いつも応援してくれた両親や、たくさんの師・友人などの皆様に、末筆ながら深い感謝の意を表して私の留学記を終わりにしたいと思います。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
花の宮祐三子 拝
花の宮祐三子(Hananomiya Yumiko)プロフィール
大阪生まれ。本名 茶谷裕美子(Yumiko Chatani)
大阪府立天王寺高校、広島大学総合科学部(文化人類学)卒業。
’89年、中国・パキスタンを経てインドへ一人旅、’90年、故プロティマ・ガウリ女史によってバンガロール郊外に開かれたばかりのNRITYAGRAM(The Dance Village)にて、インド古典舞踊 odissiを Padma Vibhushan 故ケルチャラン・モハパトラ・グルジや、ガウリ・マ等から住込みで修養。その後、瞑想と踊りの探究が続き、パートナーの住むスイスと日本を行き来する生活。様々なジャンルの音楽家とのコラボを含め、自然を感じ、魂の喜ぶ「舞い歌絵書き」も戯れ遊ぶ。インド・イギリス・スイス・アメリカなど、国内外での公演、寺社ご奉納、瞑想会や パートナーとの Inner touch ワークショップ等を行う。
更新日:2023.11.24