松本榮一のインド巡礼(その8)

シルクロード 2:ガンダーラの遺跡

 

アレキサンダー大王(紀元前326)が遠征したことで有名な、タキシラは、アレキサンダーの帰還に入れ替わるようにきた、インド・マウリア朝のチャンドラグプタの支配下(紀元前321)に入った。その孫であるアショーカ王はタキシラ最古の仏教遺跡ダルマラージカーを建設したと伝えられている。

紀元後の76年にはクシャーナ朝が成立し、ここからガンダーラ美術が開花した。

タキシラの発掘は、1872年イギリス人の考古学者アレキサンダー・カニンガムによって始まった。数多くのガンダーラ美術の傑作が、タキシラから発掘された。

今はイスラム教の国になってしまったパキスタンは、かつては強力な仏教文化が栄えたのだった。

©Matsumoto Eiichi

 

松本 榮一(Eiichi Matsumoto

写真家、著述家

日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集 『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数。

更新日:2024.01.10