松本榮一のインド巡礼(その7)
シルクロード 1:長安からインドへ
紀元前2世紀から、15世紀まで活躍したユーラシア大陸の交易路網である。全長6400キロメートル以上のこの交流路は、東西の経済、文化、政治、宗教の交流に中心的な役割を果たした。
とりわけ私たち日本人にとってシルクロードが意識されるのは、仏教伝来の道である。
シルクロードがなければ、日本に仏教の伝来は非常に困難だったに違いない。
この道を通った仏教僧 玄奘三蔵の活躍が、この道がいかに仏教伝来に大きな役割を果たしたことを物語っている。
©Matsumoto Eiichi
松本 榮一(Eiichi Matsumoto)
写真家、著述家
日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集 『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数。
更新日:2023.12.05