松本榮一のインド巡礼(その5)

インダス川

 

ガンジス川とともにインド亜大陸を流れる主要河川。チベット高原のマーナサロワル湖近くに流れを発し、パキスタンの主要都市カラチ近くのアラビア海にそそぐ。3180キロの流域はそのほとんどが、パキスタンであり、チベット、インドはそれぞれ2パーセント、5パーセントにすぎない。

パキスタンは今でこそ、有力なイスラム国家だが、七世紀に玄奘三蔵がこの地方を旅したころには、仏教も盛んで、タキシラーや、タフテイバーイなどの仏教遺跡が残っている。有名なガンダーラ美術の素晴らしい仏像はこの地方で生まれたものである。


©Matsumoto Eiichi
 

松本 榮一(Eiichi Matsumoto

写真家、著述家

日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集 『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数。

更新日:2023.10.02