書籍紹介:『タゴール・ソングス』
『タゴール・ソングス』
佐々木美佳 著
三輪舎 2022年2月28日発売
(https://3rinsha.co.jp/book/tagore/)
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映画『タゴール・ソングス』の撮影の旅路で出会った3人のタゴール・ソングの“歌い手”をめぐるノンフィクションです。
(映画をそのまま読み物にした)ノベライズのようなものではなく、(メイン本に対する)副読本ともちょっと違います。映画にはならなかった、“もうひとつの”『タゴール・ソングス』です。
主な登場人物はだいたい同じで、コルカタの今どきの女の子だけどタゴール・ソングを聴いて育ったオノンナさん、ストリート・チルドレンだったことのある高校生でフォークギターで歌うナイームくん、そして所構わず歌をうたうタゴール・ソングの歌手であり先生のオミテーシュさん、この3人。
映画で歌われたタゴール・ソングはすべて収録しているので、言葉が必要になったときに開いてほしいなと思います。
(紹介文:佐々木美佳/ 推薦者:佐々木一憲)
『タゴール・ソングス』
関連書籍:
『バウルを探して<完全版>』著者:川内有緒/写真:中川彰(三輪舎)
ベンガル地方で歌い継がれ、今日も誰かが口ずさむバウルの歌。ベンガルの行者バウルは「魂の歌い手」と呼ばれ、その歌と哲学はタゴールやボブ・ディランにも大きな影響を与えた。本作は、何百年もの間、師弟相伝のみで伝統が受け継がれてきた、バウルの謎と本質に迫ったノンフィクション。
9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて (集英社新書)
インドの在野の村々で、伝統や信仰を受け継ぐ人々を取材したノンフィクションの傑作。自らバウルとしても活躍するパロミタ友美さんが、境遇をともにする在野の宗教者たちの心に分け入りながら共感をもって訳す、宗教を生きる人々の物語です。
更新日:2022.04.13