みやまの踊るマンゴーラッシー⑥

インドの大河を歩く“Nowhere human”

みなさん、初めまして&お久しぶりです。
インド社会ブロガーのみやまです。

今回は、みなさんにご紹介したい1人のインド人がいます。
彼の名はサッチン。
数千キロものインドの大河と語り、寄り添い、ひた歩く旅人です。

彼は私のインド留学時代(2012〜14年)の友達で、
ムンバイの大学院では社会起業を学んでいました。
彼は在学中、ムンバイ郊外へのバス旅行を企画してくれたことがあって(定員30人くらい)、
私も参加して楽しい1日を過ごしました。
(本当は「楽しい」の一言ではとてもまとめきれない、ストレス・楽しさ・雨・風・渋滞などなどインド生活を凝縮したような日帰り旅行でした。)

大学院修了後はFacebookでだけつながっていた、数百人の同級生の1人だったサッチン。
ところが、数年前くらいから、
気付くとサッチンがガンジス川をひたすら歩く旅を始めていたのです。
それは、
観光地としても有名な祈りの街バラナシから出発して、ヒマラヤの奥のガンジス川の源流を目指す旅でした。

たまにFacebookで目にする彼の投稿(英語です)が
なんとも詩的でした。
自然の畏れ多さや、彼自身との対話、出会う人々の温かさ・・
彼の物語には引き込まれるものがあります。

「なぜ歩くの?旅をするの?」
と聞かれるたび、
彼はシンプルに
「歩きたいから。」
と答えるそうです。
スピリチュアルな目的などではなく、ただ自分自身のために。
歩くことで彼が自分の奥深くと対話し、多くのものを得ていくのが文章からほとばしっています。

その後サッチンはその1700kmの旅をぶじに終えました。

そしてこの2022年2月からサッチンは、
南インドのカヴェリ川を舞台に、2400kmにも及ぶ旅をスタートしました。

2月19日現在、彼の旅は13日目。
歩いた距離は240km。
彼の旅の物語は、こちらのFacebookページでいつでも追うことができます。
https://www.facebook.com/nowherehuman
みなさんもよかったら、ご一緒にサッチンの旅に耳を傾けてみませんか?

最後になりますが、
1人の若者の探求の旅を応援してあげたい…という愛に溢れた方がいらっしゃいましたら。
先ほどのFacebookページの日々の投稿の最後に、彼のGoogle payの番号があります。

ちなみに、今回の投稿について私はサッチンからお願いされた訳ではありません。自分がみなさんに彼の物語をご紹介したい・・と思って書いています。
彼の綴る文章に救われた友人の1人として。

プロフィール:みやま

インド社会ブロガー。千葉県在住。
2012〜14年にインド政府奨学金でムンバイのタタ社会科学研究所(TISS)ソーシャルワーク修士課程に留学。
2019年に出産→子育て中。
ブログ『インキョ人〜インドが心の故郷になっちゃった人〜』
https://miya-in.net/

更新日:2022.03.04