変貌するインド – 佐藤良純

今、インドは、我々日本人の古いイメージとは大きく変わりつつあります。

 今を遡ること3,000年まえヨーロッパからインド‐アーリアンがインドにたどり着いてから原住民族とまざりあい今日のインドが成立しました。‘多様性の中の統一性’といわれる国家の基礎ができたのです。今もそれは続いています。

ヒンドゥー教徒とイスラム教徒その他の宗教を信ずる人が日常生活では仲良く暮らしています。争いは一部の権力争いにすぎません。

世界最大の民主主義国家インド。13億の人々が暮らし、ケータイ電話が6億台、テレビ番組が18の公用語で放映されています。航空機、鉄道、地下鉄も8年で50キロを完成させました。バス路線も全国を繋ぎます。時間も事故以外は正確です。選挙方法も電子化 EVM (electric voting machine)で正確になり、すぐに結果がわかります。

インドが遅れているという概念は過去のものです。

 

 昨年突然行われた1,000ルピー、500ルピーの廃止(500ルピーは色を変えて発行されました)もブラックマネー(Black Money)の根絶には効果的でお寺に寄付すれば有効(始めだけ)というので一日に30,000,000ルピーの寄付が集まったお寺もあります。

女性の政界での活躍も、日本より一層盛んです。首相、官庁、財界に多くの女性が進出しています。差別解消運動も、北インド社会のそれは紹介されていますが、南インドのそれはあまり紹介されていません。タミルナードのEzhavaカーストに対する差別廃止などに力を尽くしたナラヤナ・グル(Narayana Guru)、不思議な力をもつ少女マニメーカライ(マニメーハライ)の物語なども順次紹介していきたいと思います。

 

佐藤良純

浄土宗 中臺山 医王院 光圓寺住職

昭和34 年3 月(1959) 大正大学大学院修士課程修了

昭和37 年6 月(1962) インドデーリ大学大学院博士課程

単位取得満期退学

昭和37 年9 月(1962) 大正大学仏教学部助手

昭和38 年4 月(1963) 大正大学仏教学部非常勤講師

昭和46 年4 月(1971) 大正大学専任講師

昭和47 年4 月(1972) 大正大学助教授

昭和63 年4 月(1988) 大正大学教授

平成12 年4 月(2000) 大正大学人間学部仏教学科長

平成14 年3 月(2002) 大正大学定年退職

平成14 年5 月(2002) 大正大学名誉教授

更新日:2017.10.23