奈良康明博士論考「一九五〇年代後半のベンガル仏教(追想)」を公開

この度、当ネットワークの世話人代表であった奈良康明博士の絶筆ともいうべき貴重な論考「一九五〇年代後半のベンガル仏教(追想)」(身延山大学国際日蓮学研究所より刊行されている『日蓮学』所載)を入手、同研究所のご厚意によりここに公開することに致します。

博士は、インド文化に関する学術的価値の高い専門書はもとより、多くの一般書も公にされ、その研究のフィールドの広さに驚かされますが、ベンガル仏教についての論考は稀有なものと思われます。しかも日蓮宗学者でもある木村龍寛(日紀)師が十数年にもわたりインド・ベンガルで活躍されていたことなど、今は、宗門でも忘れ去られているやもしれない貴重な事跡も追想として記されている!!

この論考を目にしたとき、どのような経緯で奈良博士が、このような追想をお書きになったのかと思い、前立正大学学長・渡邊寶陽先生(現 立正大学特別栄誉教授)にお尋ねしたところ、先生は、即座に「奈良康明先生と「ベンガル佛教協会」と題してご返事(否 貴重な追想)を下さった。そこには、我が国の情報学分野において先進的な研究および関連事業が展開されつつある「『大正新脩大蔵経』のデータベース」構築に於ける奈良博士の果たした役割の大いさについて言及されています。

この貴重な御論考もぜひ公けにすべきと考え渡邊先生のご許可をいただきこの度、併せてアップすることに致します。

更新日:2019.08.10