白象受胎のものがたり
お釈迦様の誕生日4月8日が近づいてきました。
お釈迦様の誕生説話は、仏伝やブッダチャリタなどに詳しく伝えられています。お釈迦様をお産みになったマーヤー婦人は夢に白象が出てきて、自らの体内に入るという不思議な夢を見ました。そしてお釈迦様を身ごもったのでした。
それからルンビニー園という美しい園林で、お産みになったのでした。
このバールフット彫刻は紀元前2世紀頃に作られ、この大胆な構図は、インドの仏教彫刻の一つの頂点と言えるでしょう。
現在はコルカタのインド博物館に所蔵されています。
松本 榮一(Eiichi Matsumoto)
写真家、著述家
日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数
更新日:2020.04.01