メラの牛
2021年も終わろうとしています。もしかして細菌戦争なのかもしれない、コロナとの戦いに明け暮れた2021年でした。
紀元前のブッダの時代は、様々な小国が乱立して、戦いに明け暮れていました。
仏教もそのような厳しい環境の中で、生まれました。ブッダの言葉を通じて、この危機の時代に生きるヒントを得たいと思います。
「日印文化交流ネットワーク(つながる!インディア)」の創立者・故奈良康明先生は、仏教思想史の第一人者でした。 2022年のギャラリーは奈良先生の「ブッダの言葉」軸に展開していきたいと思います。
先生の選んだ、心にしみる言葉ご期待ください。
(写真は、農村地帯のビハール州のメラ(動物の市)にて撮影。ビハール州では、牛は仕事のパートナーで、ヒンドゥー教徒にとっては神様です。秋になると年に一度のメラが開かれます)
松本 榮一(Eiichi Matsumoto)
写真家、著述家
日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集 『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数
更新日:2021.12.02