ブッダガヤ・マハーボーディ寺の年越し
昨年は新型コロナウイルスの感染症が世界的に大流行し、インドでも1,000万人のコロナ患者が発生して10万人が亡くなりました。
ワクチンも開発されましたので、インドでもこの病が収束に向かうことを願ってやみません。そして、以前のように世界中から年越しの巡礼を受け入れてほしいものです。
今年は、外国人がインドを訪れることはほぼ絶望的ですが、インド人だけで、この写真のような年越しをするのではないでしょうか。
今からおよそ2500年前、ブッダはこの場所でお悟りを開かれ、仏教は世界中に広がっていきました。この塔を再建したカニンガムはその著書の中で、このブッダガヤを「ナーバルオブアース」とおっしゃっています。つまりこの場所は、まさに「地球のおへそ」だということなのです。
松本 榮一(Eiichi Matsumoto)
写真家、著述家
日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集 『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数
更新日:2021.01.01