ブッダの遺骨の壺
インド北部、ネパールとの国境にブッダの古代カピラ城と考えられているピプラハワーの遺跡がある。
この遺跡から 1898年ペッペによって発掘され、ブッダの遺骨入っていたとされる壺が発見された。
この壺には古代パーリ文字で「聖なるブッダのこの遺骨の入った壺は、釈迦族の兄弟姉妹たちが奉納したもの」
この一文によって、ブッダの存在が考古学的に証明されたと考えられ、仏教考古学の最重要な遺品となっている。
なおカピラ城は国境を跨いで、ネパール側のティラウラコートだという説もある。
松本 榮一(Eiichi Matsumoto)
写真家、著述家
日本大学芸術学部を中退し、1971年よりインド・ブッダガヤの日本寺の駐在員として滞在。4年後、毎日新聞社英文局の依頼で、全インド仏教遺跡の撮影を開始。同時に、インド各地のチベット難民村を取材する。1981年には初めてチベット・ラサにあるポタラ宮を撮影、以来インドとチベット仏教をテーマに取材を続けている。主な出版、写真集 『印度』全三巻、『西蔵』全三巻、『中國』全三巻(すべて毎日コミニケーションズ)他多数
更新日:2019.12.18