永遠の求道 小倉尚人展

3人の鑑賞者とめぐる小倉尚人の<仏道><画道>そして<現代アート/ポップカルチャー>の世界
本展は、近年急速に注目されつつある、これまでほとんど知られることがなかった小倉尚人(1944~2009)の世界を紹介する初めての回顧展です。
小倉は、旧満州に生まれて福島県に引き揚げたのちに神奈川県に移り、東京学芸大学美術科を卒業後、仏道と画道を「不二の行」として、仏教の研究・修行として絵画の制作に専念し続けました。特に30歳から40歳にかけては、抽象表現によるまったく独自の、180×180cmという大作の両界曼荼羅全18点を描き上げ、全国紙や美術雑誌で大きく取り上げられました。
しかしその後は、「名利は自分の成長の何の役にも立たない」と、世俗との接触を徹底して避けて作品を公にすることはなく、三十三観音、羅漢、釈迦涅槃図などの多数の仏画を描き、福島県南相馬市の寺への奉納を続けました。その道は山水画に行き着くものの未完のままに64歳で生涯を終えました。
残された作品は抽象・具象表現の曼荼羅・仏画を中心におよそ900点を数え、仏画の粋を超えて現代アート、あるいは今日のキャラクター表現などのポップカルチャーにまで通じる広がりを持っています。
この展示では、<仏道><画道><現代アート/ポップカルチャー>という、それぞれの関心を持つ3人の鑑賞者とともに会場をめぐることで、今日の社会において強い存在感を示す小倉の作品の多様な魅力とその生涯をわかりやすくお伝えします。

料金:800円(高校生以上) 15名様以上団体700円 障がい者割引、学校利用減免、減額制度もあります。

【関連イベント】※ 要予約 / 申込:0268-61-6161
①「小倉尚人を語る」講演会
2019年 10月6日(日) 13:30 ~
岩屋寺 東堂:星見全英氏
和光大学公開講座 講師:江渡英之氏

②3人の講演会
2019年 11月3日(日) 13:30 ~
東洋大学 学長:竹村牧男氏、日本大学大学院 客員教授:金子啓明氏、小倉尚人夫人:小倉靖子氏

③座禅講座
2019年 11月4日(月・祝) 13:30 ~

④曼荼羅アートを楽しむ
2019年 11月16日(土) 13:00 ~
講師:江渡英之氏

問い合わせ先

東御市梅野記念絵画館
TEL 0268-61-6161
FAX 0268-61-6162
開催日時
第一部 2019年 10月6日(日) ~ 10月31日(木)、第二部 2019年 11月2日(日) ~ 2020年1月14日(火) /開館:午前9時30分~午後5時 ※午後4時30分までにご入館ください。/休館:毎週月曜日(祝日の場合その翌日)
開催場所
東御市梅野記念絵画館
長野県東御市八重原935-1
主催者
長野県東御市、東御市梅野記念絵画館
公式サイトなど
http://www.umenokinen.com/exhibition/2019_exhibiti…
資料
パンフレット・チラシ・資料のダウンロードはこちら

更新日:2019.10.17